環境調査(水質)
[2021年9月29日]
[2021年9月29日]
令和2年度
年に1回、水質と水生生物について調査を実施しています。河川水質は、平井川及びその支流の15地点で52項目を調査。水生生物は、平井川3地点で実施し、底生生物の種別出現個体数及び目別分類等と、付着藻類の種別出現個体数を調査しています。
令和2年度
pH は水の性質を知るための一つの目安として使われます。 化学的にいうと、pH は溶液中の水素イオン濃度(H+)の量を表しています。
本来、温度が一定のとき水は(H+) と(OH-)が同じ量で存在しています。 pHは一般的に数値が1から14であり、この範囲以外ではあまり使われません。
pH値が7より小さいとき酸性を示し、7より大きいときアルカリ性を示します。
好気性微生物が水中の汚染物質である有機物質を酸化・分解するときには、酸素が必要です。生物化学的酸素要求量(Biochemical Oxygen Demand:BOD)は、その酸化・分解作用のために水1リットルあたり何mgの酸素が必要かを数字で表したものです。汚染物質が多ければ酸素をより消費するため、BOD値は大きくなります。
BODが高いとDO(溶存酸素)が足りなくなります。温度にもよりますが、平均的な河川のDOは8mg/L以下であり、BODが10mg/L以上になるとDOが消費されつくしてしまい、悪臭が発生する場合があります。
水中に浮遊・分散する粒の大きさが1μm(0.001mm)~2mmの物質を懸濁物質(SS)、または浮遊物質といいます。懸濁物質は水1リットルあたりに含まれる重量(mg/L)で表します。
水のにごりの程度を表す指標としては懸濁物質のほかに濁度や透視度、透明度があります。濁度とは、水のにごりの程度を表す指標で、水1リットル中にホルマジン1mgを含むときのにごりに相当するものを1度として表します。ただし、水中の浮遊物質の性状、たとえば色や粒径によって濁度とSSは必ずしも一致しません。また透視度とは、水の清濁度を示す指標として用いられます。高さ約32センチメートルのシリンダーの底部においた標識板の二重十字を識別できる水量の高さ(センチメートル)を透視度として表したものです。さらに、透明度は水の清澄さを表すための指標で、直径30センチメートルの白色円板を沈めていき、見えなくなった深さをメートルで表します。
溶存酸素(DO)とは水中に溶けている酸素濃度を表す指標で、水1リットル中に含まれる酸素の重量で表します。(一般的にはmg/L)DO値は水質を判断する時の重要な指標の一つです。
有機物濃度の高い水の場合、微生物の活動が活発になり、それによる水中の酸素消費が激しくなるため、DO値は低くなります。また、DO値が低下すると、水の浄化が進みにくくなります。
水質調査ついて、すべての地点で大腸菌群数が基準値を超えて検出されていますが、大腸菌以外の植物、土壌、水中等の自然に由来する細菌も、大腸菌群数の測定で検出される可能性があります。また土壌中の大腸菌群は、野生動物の接触、農地の農業利用などにより反映します。従って、地球のあらゆる土壌が多くの大腸菌群の数値が検出されることは驚くことではありません。
以上のように、大腸菌以外の細菌に影響される数値ですが、検出された場合は大腸菌や他の病原性細菌の影響も考えられるので、飲用としては不適です。
水質に関する環境基準