特別天然記念物「二ホンカモシカ」の保護と対応について
町内で二ホンカモシカの目撃情報が寄せられています
ニホンカモシカは、日本固有の動物で、その学術的価値の高さや個体数の減少から「文化財保護法」により国の特別天然記念物に指定されています。
町内では、大久野地区・平井地区の両方で目撃情報が寄せられており、集落への出没など、人々の生活に影響を及ぼすことも起きています。
大久野玉の内地区でカモシカ出没の情報が寄せられています
令和6年10月28日から11月2日の間に、大久野玉の内地区において4件の目撃情報が寄せられています。
いずれも民家の敷地内に出没しており、周囲の草を食べ、時間が経つと山に帰っていきます。
令和2年愛知県において、くくり罠にかかったカモシカの放獣を試みた方が、カモシカの角に刺され死亡する事故が発生しています。
カモシカを目撃した場合は、むやみにカモシカに近づかず、その場から離れるか安全な場所から見守ってください。
カモシカの特徴
カモシカは、成獣で体長100から150センチほど、体高は80センチ、体重は30から45キログラムほどです。
オス、メスともに角があります。毛色は、黒褐色や灰褐色、灰色のものがいます。
カモシカの主食は、落葉広葉樹や広葉草木を主食とし、落葉期には、冬芽を枝ごと食べることが多いです。
通常は1匹で行動しますが、メスは4月から6月に子ども産み、1年ほど子どもと行動します。
近年、二ホンシカがニホンカモシカの生息域に進出しており、ニホンカモシカの生存を脅かす存在となっています。
文化庁データベース 国指定文化財等データベース (bunka.go.jp)
東京都レッドデータブック ニホンカモシカ | 東京都レッドデータブック (tokyo.lg.jp)
町内で目撃されたカモシカ(令和6年10月大久野地区)
カモシカに遭遇したら
生きているカモシカに遭遇したら、原則その場を離れるか、山に帰るのを見守ってください。
カモシカは、警戒心が高く人間に近づいてくることは少ないですが、追いつめられると向かってくることがあります。
カモシカに遭遇した場合は、以下の点に注意してください。
1 近づかない
カモシカは縄張りをもっています。
近づいてカモシカを刺激すると人間に向かってくることがあります。
カモシカは角があるため、近づくとケガをすることがあります。
子どものカモシカが1匹でいても、近くに親のカモシカがいる場合があります。
2 驚かせない
驚いてパニックになったカモシカが向かってくることがあります。
犬に吠えられると興奮するので、犬を近づけさせないようにしてください。
3 逃げ道をふさがない
カモシカの縄張りは山の中にあります。
カモシカが山に帰れるよう逃げ道はふさがないでください。
※一度保護してしまうと野生に帰れなくなってしまう場合があります。
カモシカのためにも静かに見守るかその場から離れてください。
死んでいるカモシカを発見したら、町教育委員会文化スポーツ課までご連絡ください。
電話 042‐588‐5794 日の出町教育委員会文化スポーツ課文化財担当
お問い合わせ
東京都 日の出町 文化スポーツ課社会教育係
電話: 042-588-5794(内線541~544)
ファクス: 042-597-6698
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